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アスリート支援レポート

女子サッカー

プレナスなでしこリーグ

日テレ・ベレーザ

第1回 2016.7.26 [オープニング・トークセッション]岩清水梓選手×阪口夢穂選手×藤田基弘トレーナー フィジカルの新たな発見と意識改革から始まる機能性重視のトレーニングとは?

女子サッカーの名門、日テレ・ベレーザに対する「アスリート支援プロジェクト」がスタートしました。ティップネスが提供するトレーニングやコンディショニングのノウハウは、選手たちにどんな違いをもたらし、それがどのように試合でのパフォーマンスに生かせるのか、チームを代表するお二人と担当するトレーナーに展望していただきました。

今よりもレベルアップしていくには
フィジカルの強化が不可欠。
プロのアスリートだからこそ機能性重視の
トレーニングプランが求められる。

岩清水 サッカーを始めたころは、小学生だから男の子より女の子の成長が早いので、スピードと力にものをいわせたプレーで男の子を圧倒していました(笑)。

阪口 私はカラダが小さい方だったので、そういうプレーはできませんでしたね。体力はないけれど、すばしこいタイプ。

岩清水 そんな子供時代から徐々に上にのぼってきて、振り返ってみると、これまでフィジカルトレーニングはあまりやってきませんでしたね。現在は、毎日チーム練習を始める前に、全員で体幹を中心としたトレーニングをしています。フィジカルを強化したいと思ったのは、サッカーでさらに上を目指すには、よりしっかりした土台が必要と感じたからです。

阪口 私はずっと筋トレ嫌いで、サボってばかり(笑)。サッカーのスキルを磨くのが先だと思っていました。カラダづくりの必要性を感じたのは、怪我をしてからです。

藤田 ファンクショナルトレーニングは、人が本来持っているカラダの機能性を重視して、それを引き出し、動けるカラダをつくるトレーニングです。機能的なフィジカルの獲得がパフォーマンスの向上につながるという考え方。
今回のプロジェクトでも、全身の筋肉を一つ一つおろそかにせず、動く状態に整え、それがサッカーに生かせるよう、全身が連動して機能するようにしていきます。

  • 子供のころは男子相手にガンガン行けてました。(岩清水)

  • 実は筋トレ嫌いでした。(阪口)

  • 単なる筋トレではないんです。(藤田)

日本女子サッカーはアジリティ(敏捷性)で
世界と戦ってきた。
それを生かすためにも、
ファンクショナルトレーニングが効果的。

岩清水 フィジカルの点では日本人は確かに不利です。U20ではスピードの違いを実感しましたし、その後、特にフル代表ではスピードに加え、海外の選手のカラダの強さをすごく感じましたね。

阪口 岩みたい(笑)。当たってもびくともしませんから。

岩清水 まず考えたことは、もっとスキルを上げていこうということでした。そういう考えで日本の代表チームはやってきたと思うし、日本の女子サッカーにアジリティは必要だと思います。

阪口 私もサッカーは技術が最優先で、ボールを使わないトレーニングなんて意味がないと思っていたくらいです。でも、考えが変わったのは、先ほど言ったように怪我したとき。怪我の要因はいろいろですが、そのときは空中でバランスを崩して着地に失敗し膝を傷めたんです。フィジカルのトレーニングができていれば防げたのかな、と思いました。

藤田 単に、海外の選手のようにカラダを強く大きくするのではなく、日本のサッカーの特性に合うように安定性を高め、しかも筋肉がよく動いて機能性を高めるトレーニングが望ましいということです。

阪口 カラダを強く大きくするのは…女子ですから、イヤです(笑)。

藤田 アスリートのカラダには、使い過ぎで動きが悪くなっている筋肉があるものです。そうしたカラダの状態をFMSというテストで評価し、それに沿ってファンクショナルトレーニングを行っていきます。すべての筋肉が動く状態になれば、効率のよい運動が可能になるので、敏捷性も高まり、サッカーのパフォーマンス向上はもちろん、怪我の予防にも役立つはずです。

  • 日本の女子サッカーにアジリティは必要!(岩清水)

  • フィジカルのトレーニングで怪我は防げたのかも…(阪口)

  • アジリティと怪我防止の両方を手に入れられます。(藤田)

FMSで明らかになった
サッカー選手の特徴的な傾向。
評価をトレーニングに生かすことで、
バランスの良いカラダに!

岩清水 FMSを受けたのは初めてですが、1回目は散々な結果でした(笑)。7項目についてそれぞれ点数が出るので、自分のカラダの何がよくて、何が問題なのか、はっきりわかります。それがいいですね。それに応じたトレーニングも納得できます。
チームの全員がFMSを受けて、一人ひとりのフィジカルの課題が見えてきたのはいいことだと思います。

阪口 私は予想通りの結果でした。例えば、左右のバランスが良くないなと思っていたけれど、その通りの結果で、自分の認識が正しかったと確認できました。

藤田 チーム全体の結果を見ると、サッカー選手に共通する傾向が見られました。
左右差は誰にでもあるものですが、ボールを蹴りやすい利き足があるので、左右差がより大きい傾向にあり、バランスが悪く、他のパフォーマンスにも影響しているのです。
しかも、どの筋肉やどんなクセによって左右差が出るのかは人それぞれ異なります。FMSでわかったそうした問題点の具体的な改善法を、ファンクショナルトレーニングに取り入れていくことになります。

阪口 自分なりに利き足だけでなく両足で蹴れるように練習してきましたが、それでも左右差は簡単には解消できないんですね。

  • 初FMSの体験は衝撃でした。(岩清水)

  • 自分のカラダについて思っていたことが間違いなかった!(阪口)

  • 左右差が大きいのがサッカー選手の特徴です。(藤田)

歯車が回り出した
日テレ・ベレーザのトレーニング。
まずは、チーム全体の
フィジカルの底上げに期待!

岩清水 ファンクショナルトレーニングは、これまで経験したトレーニングとかなり違います。例えばスクワットでも、サッカーのプレーにより近い形で行うんですね。筋肉をつけるだけではなく、そのままサッカーに生きてくるトレーニングだと思いました。

藤田 岩清水選手のFMSの評価を見ると、ボールを蹴るときに軸となる左足の安定に比べ、右足の安定が劣っていました。そこで、走った状態から右足で止まり、右足で切り返せることを、トレーニング目標の一つとして設定しました。
FMSで評価し、ファンクショナルトレーニングで課題の改善に取り組み、さらにリカバリートレーニングを行うというのが一連の流れで、これを繰り返しながら着実に次のステップへと進んでいくことになります。(図1)

阪口 これまでも自分のパフォーマンスのために何が必要か考えて来たつもりだし、怪我をした部分の強化にも取り組んでいます。チームの全員が、それぞれ自分のカラダの問題点をはっきりさせて、それに合わせたトレーニングをしていくことは大きな意味があります。

藤田 それがファンクショナルトレーニングのいいところです。私は一般の方のトレーニングも担当しますが、長時間車を運転する人、デスクワークの人など、ライフスタイルでカラダの状態はさまざま。どんな人でも自分に合ったトレーニングを行うことで、カラダの問題を解決していくことができます。
アスリートの場合、結果を求められる試合も日々行われていますので、怪我や疲労の蓄積などを考慮しつつ継続的にサポートしながら、短期間で一つ一つ成果を出していくことも大切だと思っています。

  • そのままサッカーに生きてくるトレーニング!(岩清水)

  • 一人ひとりの問題に合わせるのがいいですね。(阪口)

  • 評価・トレーニング・リカバリーを繰り返して進みます。(藤田)

TRAINER PROFILE

藤田基弘Motohiro FUJITA

NSCA (ナショナル ストレングス アンド コンディショニング アソシエイション) CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(Certified Strength & Conditioning Specialist)」
プロアスリートへのトレーニング指導を多数経験。
現在はパーソナルトレーニングをティップ.クロス TOKYO池袋で行っている。
その他プロアスリートや高校生など幅広い対象にトレーニング指導を実施。
主に肩こり、腰痛など身体の不調を解消、猫背やO脚/X脚などの姿勢改善、もしくはスポーツパフォーマンス向上などクライアントの目的に合わせたプログラムでトレーニングを実施している。

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