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アスリート支援レポート

女子サッカー

プレナスなでしこリーグ

日テレ・ベレーザ

第4回 2017.00.00 [トレーニング・レポート3]スキルアップへの道筋を描くための「パフォーマンステスト」を実施!2017年シーズン3冠を目指してトレーニングも新たなステージへ。

春到来、2017年のなでしこリーグもいよいよ開幕です!
そして日テレ・ベレーザの皆さんが昨年から取り組み始めたファンクショナルトレーニングも、新たな段階へと突入しました。今回は、選手それぞれのプレー向上に役立つトレーニングを見極めるための、「パフォーマンステスト」の模様をレポートします。

「パフォーマンステスト」で競技に必要と
されるさまざまな身体能力のキャパシティを
測定し、選手たちの 今 を評価する。

「パフォーマンステスト」とは、ファンクショナルトレーニングの一環として、選手個々のスキルアップへの道筋を明らかにするためのテストです。テストといっても採点して優劣を競うものではなく、今の状態と能力を測定し客観的に評価する“スクリーニング”の取り組み。昨年、選手の皆さんが受けたFMS(カラダの機能性や動きの評価)から一歩進み、競技で求められるパワーやスピード、ボディバランスなどの観点で、選手として十分なキャパシティを持っているかを数値化します。一人ひとり、今後のトレーニングで必要なことと改善のための優先順位をみつけていきます。

テストは、以下のような5つのカテゴリについて行われます。
当日は、「アスリート支援プロジェクト」を統括する澤田 勝チーフトレーナーと、選手の日々のトレーニングを担当している藤田基弘トレーナーの指導のもと、専用の器具なども使い詳細な測定を実施しました。

<パフォーマンステストの測定種目と概要>

ボディコントロール

上半身、下半身での自分の身体をコントロールできる能力をみる。

ファンクショナルコア

刻々と変化する動きのなかでのコアの調整能力や剛性力および持久力をみる。

爆発力

片足および両足による前方へのジャンプによって、自分の身体を移動させる能力をみる。

弾性力

両足または片足による前方への連続ジャンプによって、弾性力やコーディネーションをみる。

パワーのタイプ分け

“ヴェロシティ(スピード)タイプ”か“フォース(力)タイプ”か“平均タイプ”かに分類するテスト。

「パフォーマンステスト」への入念なアプローチ。
準備段階から、競技に必要なパワーの要素が
明らかに。

今回は、5人の選手のテストの模様を紹介します。テストとはいえ、かなり力を入れる動作や大きなジャンプの測定もあり、選手の皆さんがケガをしないように入念なウォーミングアップからスタート。日常生活ではあまり使わないカラダの部分を使ったり、いつもは意識しないで行っている動作を細かく確認したり。澤田トレーナーの解説と動きをお手本にして、その通りに自分のカラダを動かしていきます。ステップ、スライド、ドライブといった連続・連動しながら力を入れていく動きは、まさに競技につながるものでした。準備の段階から、選手たちには新たな気づきがたくさんあったようです。

ウォーミングアップを終え、次は関節などの可動域をチェック。さらに、「パワーのタイプ」を知るための測定を行いました。

  • 可動域のチェック

    カラダの基礎的なチェックで、曲げる、ひねる、反るといった動きによって首や腕、上半身など全身の関節の可動域を記録していきます。
    これは、動作の健康を評価するもので、気付かぬうちにパフォーマンスを制御している部分があれば、それを見つけ出します。傷めているところがないかもチェックします。

  • パワーのタイプをチェック

    センサーをカラダに取り付け、両足で上方にジャンプ。パワーや加速度、移動距離などさまざまなデータが得られます。
    これは、「パワー=力(フォース)×スピード(ヴェロシティ)」という考え方に基づき、測定。フォースタイプかスピードタイプか、どちらのタイプかを見分けることで、トレーニングの進め方が変わっていきます。

4つの種目でカラダに秘めたさまざまな
身体能力を測定。
一つ一つの能力がサッカーのいろいろな
動きにつながっていく。

ここから「パフォーマンステスト」のスタートです。
測定の際には、何を数値化し、何を見極めるためのテストか、澤田トレーナーが説明を交えながらの実施。選手の皆さんも、その意味やカラダの感覚を確かめながらテストを体験していきます。「キツイ〜」「もうちょっとがんばれそう」「行け行け!」そんな声もたくさん飛び交いました。

「パフォーマンステスト」で測定した能力は、その一つ一つをサッカーのさまざまな動きに置き換えて見ることができます。例えばキックの動作、方向転換、ジャンプ+ヘディング、試合を走りきる持久力など……。サッカーのパフォーマンスに活かせる有意義なスクリーニングだと、納得。

  • ボディコントロール

    片手、片脚でカラダをコントロールする能力(ボディバランス)をみます。

    澤田トレーナー「下半身のテストは、キックの際のバランスやボールコントロール、アジリティのスムーズさなどにつながることがわかると思います。いっぽう、上半身のテストでは、ひねりの違いが表れます。方向転換の際にカラダの向きを変えるときのスムーズさや、キック動作やコンタクトの際の上半身の使い方などにつながっていくと思います。

  • 爆発力

    両足による前方へのジャンプ。両足で踏み切るジャンプは腕を振るパターン、振らないパターンを測定したり、片足での前方へのジャンプもチェック。

    澤田トレーナー「当然、腕を振った方が距離は伸びますが、その差が小さいほど、腕の振りがジャンプのパワーにうまくはたらいていないことになります。ジャンプ動作イコール下半身の筋力に問題があるわけでもなく、上半身の使い方などを向上させることで、ジャンプ力(移動能力)が上がることもあるわけです。これはキック動作やヘディングなどにも活きてくると思います。」

  • 弾性力

    両足または片足による前方へのホップ。連続で効率良く飛ぶには、力の吸収や素早い切り返しが必要。爆発力との関係や左右での違いなどをみることができます。

    澤田トレーナー「1歩目を大きく飛ぼうとしすぎると2歩目、3歩目のパワーにつながらない。選手たちはそういうこともよくわかっていますね。効率の良いベクトルの作り方などを3回のテストでアジャストしていってます。これはアジリティにも関係する動きです。」

  • ファンクショナルコア

    選手の個々の体格によって設定された重量を両手に持ち、移動することで動作におけるコアの機能をチェック。

    澤田トレーナー「コアは、常にかたまっているわけではなく、プレー中はむしろ反射的、反応的に使われていて、このコアのブレは動きや力や持久力のロスにつながります。つまり、おもりを持って歩く時にコアのブレが大きければ、末端のおもりを持っている手に負担がかかって持っていられなくなるんです。フルマラソンで例えると、1歩1歩の着地の度に左右に5cmのブレがあるとすると、42.195kmでは相当なダメージとなるということ。このテストで動きのなかで使えるコアの能力や、その持久性がわかります。」

「パフォーマンステスト」が新たな
トレーニングの指針となり、選手たちの新たな
戦いへの大きな力にもなることに期待!

「パフォーマンステスト」の結果はデータ化され、あらためて選手の皆さんに評価の報告が行われます。先に行った「FMS」のデータと併せて、今後、選手一人ひとりのトレーニングの指針として、ティップネスの「アスリート支援プログラム」に活用されます。

藤田 「いつも、選手たちのどういうところを伸ばそうかと考えながら、一緒にトレーニングしているのですが、今回のスクリーニングで、これまでとは違った形で動きやパワーを見ることができて新たな発見もありました。今後のトレーニングに活かせることがたくさんあると思います。」

澤田 「普段は藤田トレーナーが皆さんのトレーニングを見ているので、逆に私は先入観を持たずに見ることを心がけました。このテストで、本人が気付いていない課題を見つけることができ、ロスしている部分のギャップをトレーニングで埋めていくことが可能になります。皆さんの高い目標に向けて、今後もフィジカルを中心にトータルにサポートしていければと思います。」

テスト終了後、選手の皆さんも、評価を楽しみにしていました。そこで最後に、テストで感じたこと、そして新たなシーズンについて、それぞれの目標や取り組みたいことをうかがいました。

「パフォーマンステスト」の結果はデータ化され、あらためて選手の皆さんに評価の報告が行われます。先に行った「FMS」のデータと併せて、今後、選手一人ひとりのトレーニングの指針として、ティップネスの「アスリート支援プログラム」に活用されます。

藤田 「いつも、選手たちのどういうところを伸ばそうかと考えながら、一緒にトレーニングしているのですが、今回のスクリーニングで、これまでとは違った形で動きやパワーを見ることができて新たな発見もありました。今後のトレーニングに活かせることがたくさんあると思います。」

澤田 「普段は藤田トレーナーが皆さんのトレーニングを見ているので、逆に私は先入観を持たずに見ることを心がけました。このテストで、本人が気付いていない課題を見つけることができ、ロスしている部分のギャップをトレーニングで埋めていくことが可能になります。皆さんの高い目標に向けて、今後もフィジカルを中心にトータルにサポートしていければと思います。」

テスト終了後、選手の皆さんも、評価を楽しみにしていました。そこで最後に、テストで感じたこと、そして新たなシーズンについて、それぞれの目標や取り組みたいことをうかがいました。

隅田 凜選手

テストは、ほとんどうまくいっていないですね。伸びるところしかないのかな、という感じです(笑)。やはりパワーは足りないとあらためて思いました。
去年、海外の選手と対戦する機会があったのですが、スピードとパワーの両方で大きな差を感じました。フィジカルの面は足りないと思ったので、今年はそこを強化したいと思っています。攻めでも守りでも1対1で負けない強さなどを、しっかり身につけたいです。

上辻 佑実選手

ジャンプのテストなどはもうちょっとやれば伸びたかもしれません。伸びたらいいな、と思いながらやっていました。左右差はあると感じましたね。テスト、結構ヘビーでした(笑)。新たなシーズンの今後については、フィジカルは全部強くなりたいです。特にスピードは上げたいと思っています。昨シーズンの反省で言うと、守備の面で“奪いきる”というところが足りなかったと思います。今シーズンは、そこはもっとしっかりやりたいですね。

籾木 結花選手

きょうの「パフォーマンステスト」では、左右差があるのを実感しました。片足ジャンプの時などには特に違いを感じましたね。そこはこれから意識して解消していきたいと思います。
今シーズンの目標は、ゴール数やアシスト数を昨シーズンよりのばしていきたい、という思いはあります。フィジカルの面では、藤田トレーナーにサポートしていただいて、今後も継続していき、結果を出していきたいと思っています。

田中 美南選手

テストの説明を聞いて、カラダのいろいろなところのパワーが動きに関連していると知ることができてよかったです。昨年から続けているトレーニングでは、体の連動する動きなどは今もちょっと苦手。でもやりながらだんだん慣れてできるようになっています。
今シーズンは、チームのために、昨年よりももっと点が取れるように頑張りたいです。トレーニングを続けることで結果につながると信じているので、これから少しずつ積み上げていきたいですね。

岩清水 梓選手

テストは結果が楽しみです。自分がどういうタイプか興味が湧きました。みんなそれぞれ動きの質もタイプも違うと思うし、そういうところは知りたいと思いましたね。
これまでのトレーニングで言うと、疲労や調子の波もある中で、動きを良くするために稼働域をどう広げていけるか、一つ一つ探りながら今も進んでいます。
新たなシーズンについては、とにかくケガなく、年間通して良いコンディションで闘って行ければいいなと思っています。

皆さんのチームとしての目標は、もちろん3連覇!「パフォーマンステスト」のスクリーニングにより、
トレーニングのステージも1段上がり、今シーズンの活躍が、ますます楽しみになってきましたね!!

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