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アスリート支援レポート

女子7人制ラグビー

横尾選手、大黒田選手と澤田トレーナーによるトレーニング風景

第1回 2017.12.01 [トレーニング・レポート❶] 女子7人制ラグビー選手の支援プロジェクト始動!ティップネスのトレーニング&コンディショニングがパフォーマンス向上を加速する!

今後更なる盛り上がりを見せるであろう女子7人制ラグビーの躍進に期待が集まっています。体格的に不利な日本選手が世界と闘うための強化プログラムが本格始動。ティップネスのアスリート支援プロジェクトも、そのバックアップをスタートしました。第一線で活躍する選手たちに、トレーニングとコンディショニングのメソッドを提供し、それぞれの個性を活かしたパフォーマンスの向上を目指します。

女子ラグビー練習風景
澤田トレーナーによるオリエンテーション

横尾 千里選手、大黒田 裕芽選手に
アスリート支援のプログラムや
トレーニングの考え方について
オリエンテーションを実施

世界に挑む女子7人制ラグビーと
トップ選手たちの現在

「日本のラグビーは男女ともに競技レベルを向上させるために様々な大会があります。男子は海外の大会だけでなくトップリーグ(社会人ラグビーの国内リーグ)もありますが、女子は海外の大会を主戦場として強豪国と戦っています。そのため、トレーニング、合宿、遠征が続くとても厳しい毎日を送っています。今回、初回のチェック&トレーニングに参加した両選手も、年間260日くらいは試合や合宿のため家で過ごしていないというほど!

選手たちの頑張りが実って2018年夏に行われる女子7人制ラグビー世界大会の出場権も獲得。さらなるレベルアップが期待されます。

ファンクショナルトレーニングで
ムーブメントを高め、幅を広げていく

トップレベルのチームでは、主にパワーアップのためのウエイトトレーニングと、実戦につなげるスキルアップのトレーニングが中心。体格の勝る海外選手たちと互角に闘えるチームづくりのため、ポジションを問わず一体となって取り組んでいるそうです。

ラグビーのパフォーマンスを上げていくには、さらに土台としての“動きの質”(カラダの可動性や安定性、コーディネーションなど)の向上が大切。フィジカルを整え、鍛え、機能的に動けるカラダをつくっていくことで、その上にパワーやスキルを積み上げていくための基盤を充実させます。それが、ティップネスのアスリート支援プロジェクトが重点を置くポイント。澤田 勝チーフトレーナーが、まず、“動きの質”を高めることの重要性や、取り組み方についてレクチャーを行いました。

パフォーマンスピラミッド
横尾選手のFMS測定をする澤田トレーナー

一人ひとりにふさわしいトレーニングを
最適化するためのアンケートやテストを行い、
コンディショニングの
ためのHRV測定もスタート!

それぞれのタイプを見極めることから

「トレーニングに正解はない」と語る澤田トレーナー。また、「必要ない薬を飲むのは無意味」とも。選手一人ひとりのタイプを見極め、そのときのコンディションや食事・休養・生活習慣なども考慮し、それぞれに最適なトレーニングを見つけ出してパフォーマンス向上に導くのが、このプロジェクトの大きなテーマです。まずは、選手を知るためのアンケートやテストを行い、毎日の体調を“見える化”するためのHRV測定(Heart Rate Variability)を開始しました。

選手へのアンケート

選手一人ひとりが自分のカラダに対してどのように向き合い、どのように対処しているか、その他、ケガの状態や気になる課題、目標やトレーニングについての要望など、さまざまな問いに回答してもらいます。今後のトレーニング・プランの基礎的な情報となります。

パフォーマンステスト

カラダの今の状態と能力を測定し、競技で求められるパワー、スピード、ボディバランスなどを数値化するテスト。ボディコントロール、体幹の動き、爆発力、弾性力、パワーのタイプ分けなどを見極めます。同時に痛みのある部分などもチェック。強化するところ、労るべきところなどをクリアにしてトレーニングに活かします。右の写真は、片手あるいは片脚で体を支えて動かすボディコントロールの測定。

HRV測定のレクチャーと設定

体調の良し悪しに大きく影響する自律神経。そのメカニズムを選手にレクチャーするとともに、自律神経のバランスを心拍変動による客観的数値で表すHRVの測定をスタートします。今後、選手が毎日数分間の測定を続けることで、カラダの調子を継続的に“見える化”します。

パフォーマンステスト

テストと動きのトレーニングで
早くも選手たちの特徴が見えてきた!
最初の課題は、「回旋」の強化

パフォーマンステストで測定したさまざまな項目の中で、首・上半身・上腕などの可動域の測定や、「ボディコントロール」などの結果を受け、澤田トレーナーがこの時点で見つけた課題が「ひねり」でした。カラダの回旋をポイントに、体幹の安定強化と同時に選手たちの動きをチェックするためのドリルを行います。

「回旋」の動きをつくり出す
1. 体幹の安定性チェック&強化

重りを使い、カラダのバランスとモーターコントロールの能力をみることができます。カラダが安定する状態を見つけ、止める/動かすをゆっくりスムーズに行うには、体幹をしっかり固めた上でバランスの向上が不可欠。これが結果的にカラダの回旋の動作に役立ちます。

ウエイトや
ボールを使って

寝た状態になり、真っ直ぐ上に伸ばした手で球体の重りを持ち上体をキープ。ボールを両脚で挟み、その体勢で脚を左右交互に倒します。脚を上体に対し90度に保ち、ゆっくり倒していくのがポイント。

ウエイトを使ったパフォーマンステスト

「回旋」の動きをつくり出す
2. 体幹のバランス力チェック&強化

細い木材の上で正面、横向きなどさまざまな体勢で前進、後退を行いバランス感覚を磨きます。上半身の安定性、背骨の柔らかさは体幹をソフトに使うことで生まれ、カラダのコーディネーションを高めることにつながります。バランスを磨くことは視野のトレーニングにもなり、カラダだけでなく脳もフル活用!

約8cmの
木材の上で

  1. 両手を木材につき、這うようにして前進&後退
  2. 立って前進&後退
  3. 両足の指の部分だけで木材に乗り横移動

人間は主に前後の動きが中心なので、左右の動きの間にカラダの前後の揺れを安定させバランスを取るのはなかなか難しい。

  • 両手を木材につき、這うようにして前進&後退
  • 立って前進&後退
  • 両足の指の部分だけで木材に乗り横移動

ウォーターバッグ
を使って

  1. 同じ木材の上を、ウォーターバッグを両手で抱えて前進&後退
  2. 両足の指の部分だけで木材に乗りウォーターバッグを両手で抱えて横移動
  3. ウォーターバッグを後方に担ぎ、腰を落としてバランスを取りながら前進&後退

重りを持つことでハードルが上がります。

  • 同じ木材の上を、ウォーターバッグを両手で抱えて前進&後退
  • 両足の指の部分だけで木材に乗りウォーターバッグを両手で抱えて横移動
  • ウォーターバッグを後方に担ぎ、腰を落としてバランスを取りながら前進&後退
インタビューに臨む澤田トレーナー、横尾選手、大黒田選手

「初めての感覚!」
「もう違いが出た!」
パフォーマンス向上への新たな
取り組みについて両選手を直撃‼︎

1日でカラダの安定に変化が生まれ、
ひねりにも好影響

この日は最後にボディコントロールのテストを再度行い、違いをチェック。2人とも、トレーニング前より2〜3メモリ分くらい安定して深くひねることが可能に!

体幹を意識し、バランス感覚を磨くことで安定感が増し、それがカラダの回旋の可動域も広げたことがわかります。この変化は、もちろん2人揃ってカラダで実感した模様。プロジェクト初日の感想などを聞きました。

横尾千里選手

これまでと違うカラダの使い方でコンタクトプレーに磨きを

横尾 千里選手

いつも合宿中はウエイトトレーニングとラグビーのトレーニングを、多いときは4セッションやります。私はとにかくラグビーが好きで、ウエイトトレーニングや単調にカラダを動かすトレーニングなどはあまり好きではないんです。でも、きょうは普段あまり使わないカラダの部分を使い、ゆっくり丁寧に動かすという、やったことのない動きなどもあって、とても刺激になりました。
コンタクトプレーが好きなんですが、体格の差もあって負けてしまうことも多いです。今後、これまでと違うカラダの使い方を覚えることで新たな強さが生まれてくると良いな、と思います。

大黒田裕芽選手

強さに加えて、しなやかさなど新たな動きを身につけていきたい

大黒田 裕芽選手

初めて体験したトレーニングは新鮮で楽しかったです。少しの時間であっても動かし方が違うことで、見ていてお互いに動きや安定感が変わったのを感じました。
私は、重いウエイトを持ち上げるといったトレーニングは好きだし、得意でもあり、しっかりできていると思いますが、それをプレーに活かすにはどうしたら良いかを追求したいと思っていました。たとえば、試合中に相手を抜く時など、パワーだけではないチカラが必要だと感じることがあるので。これから、しなやかさやバランス力を高めることで、変化のある動きなどを身につけていければうれしいですね。

澤田トレーナー
澤田トレーナー

まず、「楽しかった」と感じてもらえたことは、とても良かったです。
今後、ファンクショナルトレーニングを取り入れて、可動性や安定性、コーディネーションなど“動きの質”の向上を目指すわけですが、これはあくまで土台づくりです。ケガをしにくいカラダづくりとあわせて、パフォーマンス向上のためにラグビーに転化しやすいトレーニングを盛り込んでいくことで、結果的にチームの全体練習でのパワーアップ、スキルアップに貢献できると思います。
今回は、カラダの回旋をポイントに体幹の安定性を高めるトレーニングをやってみましたが、2人とも、この点を強化していくことでプレーの可能性が広がりそうです。
また、トレーニング後に、動きのチェックを行った結果を個別にフィードバックし、それぞれの状態に応じたカウンセリングを行いました。

個別フィードバック&カウンセリング

横尾 千里選手

腰に遠征の疲れの影響が見えていたため、まずはリカバリーを主体にして徐々に負荷をかけていきます。
コンタクトプレーに強くなりたいという横尾選手は、ポジション的にもプレースタイル的にもパワーアップが一つの目標。それを考慮したトレーニングメニューとあわせて、“増量”のためのプロテイン摂取が効果的なので、種類や摂るタイミングなどとともにアドバイスしました。食事管理については普段チームからサポートを受けているので、HRV測定を行いながら食や休息など日常の質を高めるためのアドバイスを行いました。

大黒田 裕芽選手

大きなケガを経験したことのある大黒田選手は、すでに痛みはなく回旋系や進展系の動きは回復しているものの、コレクティブエクササイズで関節の可動性や柔軟性を高め、カラダの連動性の改善を目指します。
さらに、チームで普段行っているトレーニングメニューにスピード系パワーとストレングスパワーのバリエーションをプラス。走るときの立ち上がりのスピードを向上させることで、「相手を抜く」動きも変わってくると思います。また、エクササイズのフォーム自体も効果が上がるよう改良と調整を行っていきます。

澤田トレーナーによるカウンセリングを受ける横尾選手と 大黒田選手

選手それぞれに適したパワーアップと
遠征続きの日々のコンディショニングを応援

女子7人制ラグビーに求められるパワーはもちろんのこと、体格やポジションが異なる選手たちの個々のパフォーマンス向上には最適化したファンクショナルトレーニングが貢献してくれます。また、合宿や海外遠征を繰り返し、環境の変化が激しい日々を送る選手たちがHRV測定を日常的に行い、コンディションをコントロールできるようになれば、もっと力を発揮できるようになるはず。今後、ティップネスならではの、きめ細やかなサポートで応援していきます!

FMS TIPNESSだから提案できる最新の測定ツール

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