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あの一流選手は、どうしてあんなことができるのだろう!? 気になる選手たちが見せてくれる質の高いパフォーマンスはとても興味深く、いろいろな疑問が湧いてきますよね!そこで、ティップネスのトレーナーが、会員の皆さまの疑問に専門的な視点からわかりやすくお答えします。種目が違っても、ファンクションの分析を通して共通の答えが導き出されることも。あなた自身のトレーニングにも生かせるヒントがあるかもしれません。

あの一流選手は、どうしてあんなことができるのだろう!?
気になる選手たちが見せてくれる質の高いパフォーマンスはとても興味深く、いろいろな疑問が湧いてきますよね!そこで、ティップネスのトレーナーが、会員の皆さまの疑問に専門的な視点からわかりやすくお答えします。種目が違っても、ファンクションの分析を通して共通の答えが導き出されることも。あなた自身のトレーニングにも生かせるヒントがあるかもしれません。

今回、ティップネス会員から寄せられたスポーツ選手に
関する疑問にお答えするのは、澤田 勝トレーナーです!

  • サッカーの世界最高のストライカーについて質問です。どうして利き脚でない方の脚でも、強く鋭い、しかも正確なシュートを打てるのですか?
  • 女子プロゴルフの選手は、小さい体でもアマチュア男子よりドライバーが飛ぶのはなぜでしょうか?
  • 最近活躍している女子のプロテニス選手は、驚くような高速サーブを打ちます。体の大きな男子のトップ選手でも打てる人は多くない時速200km以上のサーブを、どうして打てるのですか? 女子としては大柄でも、体幹やカラダのバネだけでは説明がつかないように思います。

アスリートは筋肉の力だけでプレーしているわけではありません。
筋肉を使ってカラダの内側から発揮する力を「内力」といいますが、それだけでなく、カラダの外側にある「外力」もうまく利用しています。外力には、動いている物体が動き続けようとする「慣性」、回転させることで生じる「遠心力」、重心を移す「重心移動」、床や地面に力を加えることで得られる「反発力」などがあります。
また、クラブやラケットなどの道具も、しなったりすることで外力を生み出しています。内力だけに頼るのではなく、外力をうまく利用してプレーできると、筋力的に劣っている女子選手でも、男子選手以上のパフォーマンスが可能になることがあるのです。

また、サッカー選手のキックの強さは、重心移動をうまく利用することで生み出されています。通常のキックは軸足に体重を乗せたまま反対足で蹴りますが、軸足から蹴り足側に重心移動させながら蹴ることで、ボールに大きな力を加えているのです。そのため、蹴り足がそのまま着地足になります。

このように、トップアスリートは、内力に頼らず、外力をうまく使っています。レベルアップ
のためには、筋力
トレーニングだけで
なく、カラダの使い
方を習得することも
重要なのです。

  • 女子レスリングの最強選手が、腹筋運動が他の選手に比べて苦手だと言っていました。レスリングのパフォーマンスに、腹筋はさほど重要ではないのでしょうか? 腹筋運動に否定的な意見もあるし…。
  • ゴルフの日本人選手にメジャー制覇の期待がかかっています。彼はスイングしたときに首から上がまったく動かず安定していて、それがショットの正確性につながっていると思います。あのようなスイングをするには、どこをどう鍛えたらいいのでしょう? やはり体幹の強化が必要なのでしょうか?

レスリングでもゴルフでも体幹はとても大切です。
ただ、体幹の強さには、がっちりと固めた強い体幹「ハードコア」だけでなく、反射反応的に動く場合に反応の速さやタイミングの良さなどによって強さを発揮する体幹「ソフトコア」があります。

ハードコアは、昔ながらの腹筋運動やプランク(つま先と肘から先を床につけ全身を伸ばして保持するトレーニング)で強化できます。
一方、ソフトコアは、電車で立っているときの体幹の使い方をイメージすると、わかりやすいと思います。体幹を力んで固めているより、リラックスさせて緩めていた方が、電車の揺れに対してバランスが取りやすいのです。

スポーツの種類やシーンにもよりますが、常に体幹部を固めていると、急な変化に対してスムーズに対応するのが難しくなります。レスリングでもゴルフでも、体幹をソフトに使えるようにすることも大事。これにはファンクショナルトレーニングが役立ちます。トレーニングにおいても、2つの体幹を意識して、両方
とも強化していく
ことがポイントに
なります。彼らはき
っとそれを実践し
ているのでしょう。

  • 一流アスリートは、本番にコンディションのピークを持っていくのが上手です。何かコツはあるのですか?
  • トップアスリートの、体力の回復の早さには驚きです。どうしたら回復が早くなりますか?
  • MLBで、40歳を過ぎても体型がほとんど変わらず、怪我もせずにシーズンを乗り切っている野球選手を見ると、本当にすごいと思います。どうして、第一線でやり続けることができるのでしょう?

トレーニングの効果とは、カラダに与えられたトレーニングの刺激に対する適応の結果です。
長くトップで活躍する選手は、「どんなトレーニングを行うか」だけでなく、「トレーニングの刺激をどう適応させるか」「いかに良いカラダの状態でトレーニングを行うか」ということを大切にしているのだと思います。疲労状態できついトレーニングを行っても、うまく適応できず、狙った効果が得られないからです。

大切なのは、強化することと、回復させることのバランスをとっていくこと。それがうまくできていれば、無駄に疲労をため込まずに体力を回復させることができますし、試合当日にコンディションのピークを合わせることもできるはずです。

日々のトレーニングでも、やみくもにがんばるのではなく、その日のコンディションをきちんと評価し、カラダの状態に合った内容を実践していくこ
とが重要です。そ
うやってレベルア
ップしていくこと
が、目標に到達す
る近道でもあります。

いかがでしたか? 一流選手たちのパフォーマンスは、目的を達成するための理論と、そのための多様なトレーニングの努力に支えられているからこそ、素晴らしく、また感動的なのですね!
今後も会員の皆様の質問にお答えする企画などを実施してまいりますので、ご期待くださいね!

TRAINER PROFILES

澤田 勝Masaru SAWADA

チーフトレーナー

イングランドサッカー協会公認メディカルライセンスLevel2/NASM-PES(全⽶スポーツ医学協会認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト)/NSCA-CPT(全⽶ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)、他。 ティップネストレーニングアドバイザーとして、数多くのプログラム開発に携わる。2016年3月より、ティップネスアスリート⽀援事業のチーフトレーナーに就任。

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