食生活が大きく関係!メンタルヘルスのために気を付けたい2つのこと

食生活が大きく関係!メンタルヘルスのために気を付けたい2つのこと

・朝食を食べない
・すぐにイライラしたり落ち込んだりする

近年、メンタルヘルスを整えることが重要視されています。それは、ストレスなどで精神的に負担を感じている方が増えている証拠でもあります。朝起きてもなかなかやる気がでない、すぐに落ち込んだりするなど、メンタルが弱っていると感じることはありませんか?ココロやカラダ にストレスがたまっているということもありますが、実は、食生活が大きく影響しているのです。食事がどのようにメンタルヘルスに関係しているのか見ていきましょう。

CONTENTS

メンタルヘルスのために!朝食をとって生活のリズムを作る

体内時計のリズムが乱れることが、健康面全般(生活習慣病・精神面など)に大きく影響することが分かっています。体内時計は、24時間のリズムを刻みながら、様々な代謝をコントロールしています。昼間は活動的に過ごすことを想定し、夜間はゆっくり休むことを想定してリズムを刻んでいるため、朝遅くまで寝ていたり、夜遅くまで起きていたりと、生活のリズムが乱れることで、体内の代謝リズムも乱れてしまいます。

特に朝食は体調に大きく影響します。体内時計は、1日が24時間より少し長い時間でセットされています。このズレは、朝の光を浴びることと、朝食を食べることで、リセットされるのです。朝起きる時間が遅かったり、朝食を抜いたりすると、時間がリセットされないまま1日をスタートさせることになり、不調な1日を迎えることになります。したがって、メンタルの不調を感じる人は、最初に生活リズムを整えることが大事です。遅い時間までパソコンやテレビの光を浴び続けないこと、朝起きて朝日を浴びること、起床して1時間以内には朝食を食べることから始めましょう。交代勤務などで夜中に起きて1日がスタートする人は、コンビニの明かりなどでも、体内時計のリセット効果があることが分かっています。

メンタルに大きく影響!血糖をうまくコントロールする

私たちが食事をとると、血液中にブドウ糖として送られます。この血液中のブドウ糖の量を血糖値で表します。血糖値の上がり方は、食べたものの量や内容、タイミングで変わります。血糖が急上昇すると、その後急降下します。このような上下度の激しい食生活はメンタルに影響する可能性があります。血糖値が急激に上がってしまう食べ方には、以下のようなものがあります。

血糖を急激に上げる食べ方

欠食する 食間が空くと、次の食事で血糖が上昇しやすくなります
1食の量が多い、むら食いをする 1回の食事量が多いとその分血糖は上昇します
丼ものやめん類など炭水化物の単品料理をよく食べる 炭水化物量の多い食事は血糖を上げやすくなります
糖分を含む飲料(清涼飲料水・果汁飲料・スポーツドリンクや健康飲料も含む)を1日に何回も飲む 飲料に含まれる糖は、ブドウ糖やショ糖が多く、血糖を急激に上げます
お菓子を頻繁に食べるまたは1回量が多い、食事代わりにお菓子を食べる お菓子には血糖を上げやすいショ糖が多く含まれているので、量が多くなると血糖は上昇しやすくなります
糖を含むアルコール飲料を飲む 梅酒やサワーなど、糖分を含むアルコール飲料は血糖を上げます
アルコールを飲んだ後に、ラーメンやお茶漬け、デザートなどの炭水化物食品を食べる 飲酒後は一時的に低血糖状態になるため、その状態で炭水化物の多い食品を取ると血糖が急上昇する

管理栄養士:小島美和子

心当りがあった項目は、ありませんでしたか?上記の項目を注意するだけでも、血糖値の急上昇が減り、メンタルにも良い影響を与えてくれます。

実はストレスにもつながる!朝食を食べないことが肥満の原因にも!

実はストレスにもつながる!朝食を食べないことが肥満の原因にも!

食事は、1日3食 を規則正しい時間に食べるのが基本ですが、その中でも特に大切なのが朝食です。朝食を食べないことで起こる4つのリスクを詳しく見ていきましょう。

1)心身の活動の減少

朝食を食べないと、体温が上がらずエネルギー代謝が低下します。つまり、1日の合計エネルギー発生量が減少してしまうため、太りやすくなります。

2)筋肉の減少と体力の低下

朝食を食べないと血糖が低下します。すると、糖新生反応が起き、脳に血糖を送るために筋肉が取り崩されてしまいます。筋肉減少は、体力の低下と安静時エネルギー消費の低下を招きます。

3)昼夕食の増加と血糖値の急上昇

朝食を食べないことで、血糖低下で食欲が増進し、昼食や夕食を食べ過ぎてしまう傾向があります。過食は、急激に血糖が上昇するため、これを脂肪に換えるインスリンが過剰に分泌されて肥満に繋がります。

4)時計遺伝子の防衛反応

朝食を食べないと、時計遺伝子が飢餓の危険を感じ、極力心身の活動を避けようとします。非常時に備えて脂肪の合成を促進します。時計遺伝子のリズムが見られると運動能力を低下させ、肥満の原因となります。

このように、朝食を食べないことは体力低下や肥満の原因となります。そして、太ったことがまたストレスを生むという悪循環に陥ってしまうこともあるのです。


いかがでしたか?普段なにげなくしている食事が、あなたのメンタルヘルスに大きな影響を与えていることが分かったでしょうか。ココロとカラダは密接につながっています。ココロもカラダ も健康であるためには、規則正しい生活を基本として、「朝食をしっかり食べる」、「血糖値に注意する」という2点を心がけ、イキイキと楽しい毎日を送って下さいね。

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