白湯の効果って?簡単な作り方や飲み方、注意点も紹介

白湯の効果って?簡単な作り方や飲み方、注意点も紹介

・白湯について知りたい
・血行を良くして冷え性を改善したい
・きれいになりたい

白湯というと、女優さんやモデルさんなど美意識の高い女性が取り入れているイメージがありますか?最近は健康のために白湯を飲む人も多く、市販のペットボトルでも「白湯」が販売されるなど一般的にもポピュラーなアイテムになってきました。
「白湯って暖かいお湯」と漠然と知ってはいるものの、「ただのお湯なのに本当に健康にいいの?」「沸騰させる必要ってあるの?」「作り方は?」などの疑問をお持ちの人もいるのではないでしょうか。白湯の健康効果、簡単な作り方や、効果のある飲み方のポイントを紹介します。

CONTENTS

白湯(さゆ・はくゆ)とは?

白湯とは、水を沸かしただけの何も入れていない純粋な湯のこと。水道水などの場合は、5分ほど沸騰させて不純物を取り除いた湯の状態を指します。
体温より温かい40〜50℃の温度の湯を飲むことで、体を内側から温めます。

もともとはインドの健康医学「アーユルヴェーダ」に由来し、体の毒素を排出するという考えがありました。中国では基本的に冷たいものを飲まないため、白湯が愛用されています。少し前から日本でも手軽に実践できる健康の習慣として取り入れる人が増えてきました。

白湯を飲む効果

白湯を飲む効果

体に良さそうという印象のある白湯ですが、具体的な健康への効果はご存知でしょうか。白湯の代表的な効果と、それぞれの効果の理由についても詳しく見ていきましょう。

 ・基礎代謝の向上
 ・デトックス効果
 ・肩こりや腰痛の緩和
 ・美肌効果

基礎代謝の向上
内臓温度が1度上がると、基礎代謝量は10〜13%ほどアップするといわれています。基礎代謝とは、生命を維持するための必要最低限のエネルギー代謝のこと。白湯を取り入れて体温が上がると、基礎代謝量が増えて太りにくい体になります。

デトックス効果
白湯を飲むと腸が温まります。内臓は温まると活性化する特質があるため、腸の動きも良くなり頑固な便秘を解消する効果も。
さらに腸だけでなく胃も温まるため、体全体が温まってきます。体が内側から温まることで血液やリンパの流れも活性化。老廃物の排出やむくみの改善にも役立ちます。立ちっぱなしや座りっぱなしで脚がむくみがちな人は試してみてください。

肩こりや腰痛の緩和
白湯により体が温まると全身の血の巡りが良くなるため、血行不良で起こる肩こりや腰痛の改善にも効果的です。普段から運動不足で体がこっているのを実感している人は、休憩時間などに白湯を取り入れてみてはいかがでしょうか。なお、仕事の合間にコーヒーをよく飲む方も多いと思いますが、コーヒーはホットでも体を冷やす作用があるので、飲み過ぎには注意が必要です。

美肌効果
白湯を飲み、腸に溜まった有害物質や老廃物が排出されることで、腸内環境が改善されます。腸の状態が良好だと、古い角質が剥がれて新しい肌へと生まれ変わる”ターンオーバー”のリズムも整うため、キメの整った肌になる期待も。
また、顔の血行が良くなることで頬や唇の血色が良くなり、生き生きとした健康的な印象になります。

白湯の簡単な作り方

白湯の簡単な作り方

このようにうれしい健康効果が得られる白湯。水を沸かすだけでできるので作るのも簡単ですが、使用する水によって正しいやり方があります。
水道水で作る場合は、残留塩素を除去するため5分以上沸騰させる必要があります。ペットボトルのミネラルウォーターや浄水を使用する場合は、50℃程度に温めるだけでOKです。

温めるだけの「簡単な白湯の作り方」と、沸騰させる場合の「やかんを使った白湯の作り方」を紹介します。

  •  ①精製水の場合...電気ケトルを使った白湯の作り方
  •  ②精製水の場合...電子レンジを使った白湯の作り方
  •  ③水道水の場合...やかんを使った白湯の作り方

①精製水の場合...電気ケトルを使った白湯の作り方
市販の水や浄水などの精製水なら、電気ケトルに水を入れて温めるだけで簡単に白湯を作ることができます。
温度を設定できるタイプであれば、50度に設定すれば飲み頃の白湯の出来上がり。
冷まして飲むときは、コップを手に持ってじんわり温かいなと思う温度を目安にしましょう。40〜50℃が理想的です。

②精製水の場合...電子レンジを使った白湯の作り方
電子レンジでも白湯を作れます。コップ1杯(150〜200ml)の精製水を電子レンジに入れたら、600Wなら1分30秒、500Wなら2分程温めましょう。電子レンジでもかなり熱くなるので、40〜50℃くらいに冷めるまで待ってから飲みましょう。

③水道水の場合...やかんを使った白湯の作り方
水道水を使う場合は、水道水に含まれる残留塩素やトリハロメタンなどの有害物質を取り除くために5分以上の沸騰が必要です。
蓋付きのやかんに水道水を入れ、強火にかけます。沸騰したら蓋を取り、ボコボコと水面が泡立った状態でさらに5分程沸騰させて不純物を取り除きます。飲むときは40〜50℃くらいに冷ましましょう。
この水を沸騰させるやり方は、アーユルヴェーダでは水に火と風(気泡)の要素が加わり、体のエネルギーのバランスを整える飲み物になるといわれる方法でもあります。

白湯の適切な飲み方は?

白湯の適切な飲み方は?

準備も簡単、効果もうれしいとなると「今日からいっぱい飲もう!」と張り切りたくなりますが、どのくらい飲んだらよいのでしょうか。
飲む量や飲むタイミングなど、効果をより得られる"白湯の飲み方"のポイントを2つ紹介します。

 ・一度に飲む白湯の量
 ・白湯を飲むタイミング

一度に飲む量の目安は、150ml〜200ml程度
白湯が体に良いならいっぱい飲んだほうがいいのかなと思いがちですが、結論から言うと、一度に大量の摂取はおすすめできません。
大量の水分補給は体内のミネラルバランスを崩したり、むくみの原因にもなります。食事前や食事中の大量の白湯摂取も、胃酸が薄まり消化に悪影響です。
一度に飲む量の目安としてはコップ1杯程度(150ml〜200ml)が好ましいでしょう。

おすすめのタイミングは、3回
白湯はいつ飲んでも良いものですが、一日の中でおすすめのタイミングは「朝起きたとき、食間、寝る前」の3回です。

1. 朝起きたとき
一番おすすめなタイミングは、朝起きたとき。人間は寝ている間にコップ1杯程度の汗をかくといわれており、起床時は水分不足です。また、体温も十分に上がっていないため、白湯で体を温めると内臓や血行が良くなり体が活性化します。白湯により体が目覚め、便通などの改善も期待できます。

2. 食間
食間が良い理由はは、食事中に白湯で内臓を温めることで活発に動くようになり消化によいため。
ただ、飲み過ぎは胃液が薄まり逆に消化不良になってしまうのでカップ一杯にしましょう。
食後30分も消化した栄養の吸収を妨げてしまう恐れがあるので、控えたほうが良いといわれています。

3. 寝る前
寝る前の白湯には"リラックス効果"もあります。体の内側から温まると副交感神経が優位になり、リラックスモードに。心が緊張していない、心地良い眠りにつくことができます。
寝る直前に飲むとトイレに起きることになりそうな人は、寝る30分前までなどの時間調整をするとよさそうです。

白湯を飲む際の注意点とは?

白湯を飲む際の注意点とは?

飲み過ぎ注意
白湯には老廃物を除去してくれる嬉しい効果がある反面、飲みすぎると体内のイオン物質のバランスを崩したり、むくみを引き起こす可能性もあります。
また、水分過多や腸が活発に働きすぎることにより「下痢」を起こすというデメリットも。寒い日などはついつい体が温まるものを飲み過ぎてしまうこともありますが、自分の体が欲している水分量にしましょう。「無理して飲んでいるな...」と思う量は飲み過ぎかもしれません。

冷やし過ぎ注意
白湯を40〜50℃に冷やす際、冷やし過ぎて冷たい水にならないように注意しましょう。体温より冷たい水は体を冷やしてしまいます。水道水は煮沸するので冷やす必要がありますが、一度煮沸したら不純物は無くなるので、その後温める場合はレンジでも電子ケトルでもOKです。

面倒でも水道水は煮沸を
前述した通りですが、水道水の場合は5分以上煮沸するようにしましょう。体の調子を良くする「白湯」として飲むのであれば、効果を最大限に感じられるとうれしいですね。
やかんいっぱいの水を煮沸して準備すれば、1日分の白湯になります。煮沸後のお湯をピッチャーなどに入れておき、レンジで温めながら飲むようにすれば、1日に飲む量の目安にもなりますね。

白湯の効果を上げる作り方・飲み方で、冬も体を温めよう

今まで白湯を飲んだことがなかった人も、精製水なら温めるだけでOK、1日3回で効果があるなど「自分でもできそう」と思えたのではないでしょうか。
白湯を続けていくと、朝に白湯を飲まないと体が起きない気がするなどの"気持ちいい習慣"になる人もいるようです。特に寒くなってくる秋冬の季節は、白湯を始めるのにピッタリ。冬は体が冷えがちですが、白湯で体を内臓から温め、血行も調子もよい体にしていきましょう。

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