その「糖質制限」の結果、まやかしかも!
近年、「糖質制限」や「糖質OFFダイエット」などが有名になり、炭水化物抜きをする人が増えてきましたね。
でも、糖質制限中は順調に痩せたけど停滞してしまった・・・リバウンドした・・・という声も。そこで糖質のアレコレをご紹介します。
◆ 減らしたいのは「体重」?「脂肪」?
元々「糖質制限」とは糖尿病の方などに処方される食事療法の一環。
健康上体重を大幅に落とさなければならない場合は当然専門家の指導の下行うことが必要ですが、「脂肪を落としたい」という目的から離れていることもあるのです。
糖質制限をしていて「勘違い」しやすいポイントを見てみましょう
■ 水分が抜けただけ?糖質制限し始めの変化は一時的なもの!
糖質制限をはじめると「スッキリした」といわれることが多いのでは。
実はそれ、水分が抜けただけかもしれません!
炭水化物を抜くと糖質が不足し、体内に蓄えているグリコーゲンを分解して補給します。
グリコーゲンは水分を多く含んでいるため、分解の段階でたくさんの水分が排出されるため一時的にむくみなどがとれ、スッキリ・やせた感がでるんです!
■ 減ったのは体重?脂肪?体重における比重マジック
体脂肪と筋肉では1gあたりの密度が異なります。
筋肉はぎゅっと密度が詰まっているため、糖質制限だけで見た目でも結構痩せた場合、
だいぶ筋肉が減っていた・・・ということも。
逆に、体脂肪を減らしたいなら実は体重変動は大きな指標ではないかもしれません。
■ 単発のダイエット?それとも長くつづくイイからだ?
基本的にダイエットには「食事の調整」が必要ですが、必要な栄養素が不足しがち。
特に糖質制限は空腹時間が長くなり、効率の良い燃料が不足するため筋肉が分解されやすく。
短期間で食事調整をするのはOKですが、しっかり続くダイエットには運動を中心に、必要な糖質はちゃんととることがオススメなのです。
筋肉をつけるにも「糖質」が必要ってホント?
“筋肉をつける”には成長する条件があります。
■ 当たり前だけど・・・「筋肉を減らす」行為はしない!
糖質の代表といえば炭水化物。エネルギー源の多くを占める糖質が不足すると、生命活動に必要なエネルギーが不足し、身体が他のもので補おうとしだします。
その代わりになるのが「筋肉」。
身体が“エネルギー不足だ!”と思うと筋肉を分解してエネルギーを補給するため、体重が減った!と思ったら実は筋肉分解による体重減ということも。
■ 筋トレは集中が命!そのためには脳が元気であることが大事!
筋力トレーニングには原則がありますが、その中の一つが「意識性の原則」。
使っている筋肉に集中して意識を向けることで刺激がしっかりと伝わります。
そしてその集中するための「脳」が必要とするエネルギーは糖質だけ。
過度な糖質制限は集中力を欠き、ケガのリスクはもちろん効果が落ちやすく。
いかがですか?
糖質制限だけで痩せたカラダは、除脂肪体重(筋肉や骨など)の減少が起こりやすく、体力低下や代謝低下につながり、結果的に活動量も下がる結果に。
カラダが燃えにくくなっている上、久々の糖質が血糖値の上昇に繋がり「糖質をもっと!」とカラダが反応し、以前と同じはずなのに太るというがっかりな事態も。
当然筋肉量が落ちると見た目のメリハリもなくなりボディラインも崩れますよね。
キレイなカラダを作りたい方は適度に糖質も摂取することが大切なんです!
つまり、糖質制限だけでは「キレイなカラダ」はつくれません!
糖質の種類を知って、かしこく燃焼できるカラダへ!
上記のように、きれいでかっこいいカラダづくりには、適度な糖質は欠かせません。
とはいえ摂りすぎれば脂肪として蓄積されるのも事実。
体重管理も含めて行いたい方は、主食で食べるものを上手に置き換えたりセレクトできるとよいでしょう。
カラダを変えるには、「ミネラルやビタミンを多く含む糖質をセレクトする」ことが、長く続く“いいカラダ”への近道ですよ!
ぜひ参考にしてくださいね!