暑さだけじゃない!夏バテになる原因とは?
「夏バテ」という言葉は、医学用語ではありません。高温多湿な日本の夏にカラダが対応しきれなかった結果、「だるくて疲れやすく、食欲がない」といった症状が起こる、いわば夏のカラダの不調の総称を「夏バテ」と呼んでいるのです。
では、なぜカラダが夏に対応できなくなるのでしょうか?
人間のカラダは自律神経によって一定の体温になるよう保たれていますが、高温多湿の環境の中で体温を一定に保とうと自律神経がフル稼働することで疲弊し、自律神経の乱れを引き起こすことが原因と考えられています。また、室内の空調による冷えや、暑い屋外との温度差も自律神経を乱れやすくしています。
夏バテを解消するためには、ココロとカラダのコンディションを整えることが大事です。では、どのようにすれば良いのでしょうか?
つらい夏バテを解消するための4つのポイント
夏バテを予防・改善するには、食事や生活習慣を見直し、ココロとカラダを元気にしてあげることが大切です。ポイントは、大きく分けて「食事」「水分補給」「睡眠」「運動」の4つ。ひとつずつ見ていきましょう。
◎ポイント1:栄養バランスの良い食事をとる
夏になると暑さから食欲がなくなってくるので、そうめんや冷や麦など炭水化物に偏った食事になりやすく、栄養バランスが崩れがちです。不足しやすい肉、魚、大豆製品などのタンパク質や、野菜、果物に含まれるビタミンやミネラルをバランスよくとることを意識しましょう。食欲増進には、香味野菜やスパイスを活用するのもオススメです。スパイスを手軽に取り入れる方法としては、麻婆豆腐やカレーを食べるのもいいですし、温かい飲み物に生姜やシナモンを入れるのもオススメです。
◎ポイント2:不足しがちな水分をしっかり補給する
夏は汗をかく機会が多いのですが、汗をかくのがイヤだからと水分を控える方がいます。しかし、汗をかくことはカラダの温度調節のためにもとても重要です。1日のうちに何回かにわけて、こまめに水分をとるようにしてください。また運動する場合、水分は足りなくても取り過ぎても体調不良の原因になってしまいます。運動時は、「喉が渇いたら」水分補給するようにしましょう。
◎ポイント3:ぐっすり眠ってカラダを休める
質の良い睡眠をとるためには、実は腸が大きなカギを握っています。腸が整っていて正常に働いていると、リラックス効果が得られ、睡眠の質も上げることができます。ところが、冷たいものばかりを食べ続けると胃腸の働きが弱まってしまうのです。夏こそ、積極的に温かい料理や飲み物をとるようにしましょう。また寝汗をかいて寝ている状態というのは自律神経を使って体温調整をしている状態です。 快適な睡眠が取れるよう、エアコンや扇風機を使って、約28度を目安に室温を調節しましょう。
◎ポイント4:運動や半身浴で上手に汗をかいて体温調整を
汗をかくのはカラダの温度調節のためにとても重要です。しかも、血流が良くなる、老廃物を排出するという効果もあります。暑いからといってカラダを動かさないとうまく汗をかくことができなくなります。ウォーキングやヨガなど、適度な運動を心がけましょう。
またシャワーで済ませるのではなく、入浴をすることでカラダの疲れもとれ、体温調節がしやすくなります。38~40度くらいのお風呂にゆっくりつかることがおススメです。さらに、半身浴をして汗をかくということも取り入れていきましょう。
この4つのことを見直すだけで、コンディションが整ってきて、夏バテしにくいカラダになることでしょう。夏バテでつらい…という方は、ぜひ実践してみてください。
いかがでしたか?夏バテだから仕方がない、と放っておく方も多いかもしれませが、なんとなくの不調を抱えたままでは、夏を存分に楽しむことはできません。夏バテの予防・解消のために、ぜひ食生活や生活習慣を見直して、楽しい夏をお過ごしくださいね。